今年の夏はとても暑いです。この数年同じ事ばかり言っていますが、それでもやはり今年の夏は、71年生きてきた中でもとびきり暑いです。そんな中、夏バテもせず元気に過ごせることは、なんとありがたいことでしょう。
最近、丹羽博士の著書を思いつくままに読み返しています。博士が精力的に本を書かれたのは、1990年代から2010年代前半くらいまでですが、今でこそたくさんの人に手に取ってほしい内容だったことに驚かされます。
以前にも書きましたが、私自身が自分の健康を過信していて、もっと体を大切にしなさいと、厳しいメッセージをいただいたのが1990年代に入る頃でした。博士に出会えて、健康な体でいられる私は幸せ者。そして、博士がなくなった今も、著書を手にすることで存在を感じることができて、さらに幸せ。
丹羽博士が講演会の中や、多くの著書で述べていたキーワードで、印象的に思い出すのが「三位一体論」とそれに関連した「自律神経」のことです。「精神(心)」と「自然回帰」と「科学」どれが欠けても真の健康にたどり着けないというのが、丹羽博士の三位一体論。特に精神の安定を保つためにはマイナス思考(否定想念)から抜け出し、明るく希望をもって生きること、という教えは時代を超えて普遍です。過労・不眠・ストレス・否定想念で生きていると脳下垂体(視床下部)にあるホルモン分泌と自律神経系への命令系統機能が低下するというくだりは、現在予防医療と健康経営を普及するものにとって、とても腑に落ちる部分です。
連日の猛暑の中、睡眠がうまく取れない悩みをお聞きすることが多く、睡眠講座の依頼も増えてきました。物の捉え方、生き方が前向きだと、自律神経やホルモンという体の指揮者が元気になって、睡眠の質があがり、私たちの体を健康に導いてくれるようです。
丹羽博士、金言をたくさん残してくださり、ありがとうございます。