足のケガもようやく癒えて、ほぼいつも通りの暮らしが戻ってきましたが、
また何でも自分でやってしまって、
後進に道を譲ることができない状態に陥りそうです。
自分だけにしかできない役割に絞り込み、
全力で取り組む。
それ以外はどんどん振り分けて手を出さない。
これは自分が全部やるより厳しいのです。
決心してやるしかない。
役割の一つとして、
予防医療と健康を伝える人材育成
「実践健康経営指導士養成講座」講師を担っていますが、
2回目の沖縄講座開催のため沖縄入りします。
沖縄は今、コロナウイルス感染拡大のため緊急事態宣言が発出されています。
最終的にはZoom講座になるようですが、
沖縄は私にとって大切で、深いご縁のある場所なので
そのことを書こうと思います。
アオバはスタートして5年たったころ、
EM菌で有名な琉球大農学博士比嘉照夫先生に出会いました。
船井幸雄先生のご紹介によるものです。
そのご縁で、比嘉博士開発の
EM-X入り「パパイヤ・クエスト-X」という飲料を世に出しました。
350ccのガラス瓶入りで3300円だったと記憶しています。
EM菌については評価が分かれることと、
丹羽博士から
「あれは土壌改良に使うもので人間の体に入れるのはどうか」
との助言もあり、
EM菌なしのパパイヤ酵素ドリンクを作ることにしました。
主原料は沖縄産の青パパイヤ。
その名も、パパイヤクエストプラス。
初代PQPです。
ドリンクの製造ノウハウは、
比嘉博士と琉大でともに研究をしていた
医学博士濱井義則先生によるものです。
私にとって特に印象深かったのは、
濱井先生の口利きで、青パパイヤの供給を沖縄県中北部にある、
知的障碍者施設「名護学院」にお願いしたことです。
あるとき濱井先生とともに名護学院を訪問させていただきました。
生徒さんたちと食堂でランチをご一緒してから、
「かふうなハウス」と名付けられた農園に行きました。
ここでは障害が比較的軽度な生徒さんたちが、栽培と収穫にあたっていました。
一緒に農園を案内し大切そうに収穫した青パパイヤを、
笑顔で手渡してくれた人たちの純粋な目の輝きに感動させられたことが
強く記憶に残っています。
その頃、学院の事務長で、その後理事長になられた崎浜氏との会話の中で、
この生徒さんたちは青パパイヤが売れることにより
少額ながら報酬を受け取ることができることを知りました。
障碍者施設だから寄付をするという発想ではなく、
彼らが作ったものを買い上げてたくさんの人に販売することが、
結果的に障害を持つ方への自立支援になるということです。
アオバはその頃「共生社会の創造」も理念の一つにしていました。
原料栽培する者、
工場で製品化する者、
拡販する者、
三者がそれぞれの役割を果たすことで、
共生の仕組みが出来上がるということに気づいて、
真剣に製品化しようと決心し、初代のパッケージデザインにとりかかりました。
続きは又次会で。