思えば小さなころから何かを集めるのが好きでした。
きれいなリボンや端切れ、ボタン、果てはドングリまで。
全部を使うわけではなく、部屋が片付かない原因の一つになっていました。
大人になってもなんとなくきれいなラッピングの袋や、季節のお花の一筆箋などは買いだめてしまいます。特にお店でお買い物のたびにシールをもらって台紙に張ることやスタンプを押してもらうのは今でも大好きです。
アオバでは、スタート直後の死ぬほど忙しい時期を過ぎた後、プレゼント製品と交換できるシール発行を始めました。
プレゼント品のカタログを作り、シールの枚数により好きなプレゼントを選んでいただくものです。
AOVA製品群は高額なのでシールの枚数設定も多く、皆様熱心に集めてくださいました。プレゼント品も入れ替えながら、しばらく継続したことを懐かしく思い出します。
さて、なぜこんなお話をするかというと、この夏の初めにある女性からアオバのカスタマーサービスに問い合わせがありました。
「以前集めていたシールがたくさん出てきたけど何かと替えてもらえないものでしょうか、ダメもとで電話してみました。」とのこと。
担当者は、「もう25年も前に終了していますので、それはできかねます。」と答えました。
確かに対応としては間違ってはいませんが、同じフロアでこの受け答えを耳にした私としては、釈然としないものを感じました。
ダメとはわかっていても勇気を出してお電話をくださったのに、と。
そこでお客様にはご面倒をおかけしましたが、出てきたシールを会社に送っていただきました。懐かしいシールがたくさんきれいに保管されていました。
ご住所は、東日本大震災に見舞われた東北・福島。もしかしたらシールどころではない大変な思いをされたのではないか、原発の影響で家を離れたこともあったのではないか、ようやく落ち着いた生活に戻り、片付けの時にシールを発見したのではないかなど、いろいろ考えてしまいました。
ご本人様には、ちょっとしたものを代替えのプレゼントとしてお届けしましたが、私自身は目には見えない素敵なメッセージをいただいた気持になりました。
シール集めに代わるもの、お客様が喜んで集めてくださるものとして、ポイント制度を急ぎスタートさせるきっかけとなったのです。
私自身は、お店やカード利用で集めたポイントを期限切れで無効にしてしまうこと数知れず。でも有効に使えて、家族でおいしいものを囲んだ時や、お気に入りのリップクリームを無料で手にできた時などは、小さな幸せを感じています。
子供のころの何かを集める習慣の延長にポイント集めがあります。
この度スタートするアオバのポイント制度で、ニッコリ笑顔になってくださる方がいらっしゃったら、私たちアオバも幸せです。