女性の健康と少子化を考える

最近、健康経営に取り組んでいる企業さんから社員向け講座の依頼を受けることが多くなりました。

講演のテーマとしてご希望が増えてきたのが、「女性の健康」についてです。

女性が生涯仕事を持って社会で活躍するという文化は、かつての日本にはありませんでした。

私の若い頃は(このセリフがでるのは年を取った証拠)、女性は結婚したら家庭に入る、
少し頑張っても子供ができたら仕事を辞めることが世間の常識と言われました。

それが、この30年から40年ほどの間に、女性も働き続けることが世間の常識へと、180度の変化がおきています。

かつて職場での女性の健康の最大のテーマは、生理痛や月経前症候群などでしたが、
近年のテーマは更年期による体の変化への対応と、それに応じた職場環境づくりへと変わってきました。

ワークライフバランスという言葉に象徴されるように、仕事にやりがいを持ちながらイキイキと働き、
子育てや介護も含めた生活や、趣味やリラックスの時間も大切にする調和のとれた生き方をしようというのは嬉しい変化です。

結婚はしない、子供は作らないという選択もあり、価値観は多様化してきました。

男性より長生きの女性が、健康で社会参画を続けられる社会であれば、
労働人口の不足という少子高齢化の問題も少しは薄められそうです。

私の場合、孫が中学生という年齢になりましたが、娘の子育て時期、私自分の仕事が忙しく、あまり手伝うことができませんでした。

娘は次子を産み育てることを断念し、孫は一人っ子です。

おばあちゃんが子育てを助けられる人は、仕事と子育ての両立ができるけど、
そうでない人は複数の子供を産んで育てるのは難しい時代でした。

子育てが母親だけでなく、父親も一緒にという考え方が定着してきたことは喜ばしいですが、
女性が長く働く時代に、孫育てにも祖母が協力できるような配慮は必要と感じます。

女性の健康は女性個人だけの問題ではないこと、子育てや介護も家庭だけの問題ではないことに気付いて、ヒトごとにしないことが大切なのでしょうね。

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